NGCやPCGSで鑑定済みのコインはスラブケースに入っておりますが、そのスラブのラベルには「MS61」や「PF62」などの表記があります。
これらのグレードはコインの状態を一眼でわかりやすく確認するために表記されております。
Strike Type
数値の前に記載されているのはStrike Typeと呼ばれるものです。
Strike Typeはコインの製造方法や全体の外観を表しています。
MS |
流通用に製造されたコイン (Mint State) |
PF/PR |
コレクター用に製造されたコイン (Proof) |
SP |
MSとProofのハイブリッド (Specimen) |
Specimenとは?
流通用に作られたわけではないが、プルーフコインの様相を全て備えているわけではない場合に与えられます。
しかし、特定のコインのラベルには、NGCではSpecimenと書いてあるが、PCGSではプルーフと書いてあるものが時折存在します。
基本的にSpecimenと書かれたコインを見たら、プルーフコインに似ているという観点から考えて良いと思われます。
Numeric Grades
NGCやPCGSは、1940年から開発されてきたシェルドングレードという基準をもとに作成されたNumeric Gradeを採用しております。
これは1-70までの数値を使ってコインの状態に等級をつけています。
数値が大きいほど状態が良いとみなされ、「未流通」としてみなされない60未満は数値がスキップします。
MS/UNC(Mint State / Uncirculated) | 未使用(60~70) |
AU(About Uncirculated) | 準未使用(50, 53, 55, 58) |
XF(Extremely Fine) | 極美品(40, 45) |
VF(Very Fine) | 美品(20, 25, 30, 35) |
グレードは各コインで相対的なものではありません。
PF70が最高グレードとなるコインがある一方で、最高グレードがXFのものもあります。
したがって、異なるコイン間での単純なグレード比較では価値が測れない可能性もございます。
第三者鑑定機関の鑑定によって、私たちは価値の保証やコインの状態を客観的に判断できるようになりました。
スラブケースに入ったコインを見るときに、グレードを一指標として見てみてください。
参考