ニュートンはりんごだけじゃない

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Coin Blessing店主の山本です。

 

アンティークコインや貨幣のことを調べていると、「造幣局長」や「王立造幣局」といった言葉に出会うことがあります。

 

アンティークコインを知ってまもない頃、「この人が造幣局長だったの?」と思ったことがありました。

 

それは「アイザック・ニュートン」です。

 

「ニュートン=りんご=万有引力」といったイメージが強く、科学者としての側面は多くの方がご存じだと思います。ですが実は彼、経済や貨幣制度の改革にも深く関わっていた人物なんです。

 

ニュートンは、王立造幣局に30年以上勤めました。

造幣局の改革にも着手し、冶金学(金属をどのように取り出し、加工し、使いやすくするかを探る学問)に関する錬金術的な知見を鋳造技術に応用したと言われています。

 

当時は偽造コインが横行し、経済が混乱していた時代。

ニュートンは、硬貨の縁を削り取って貴金属を抜き取る「削り取り行為」や、贋金づくりに関わる人物の摘発にも尽力し、何人かを絞首台に送ったという記録も残っています。

 

彼が主に取り組んでいたのが、マネーサプライ(貨幣供給量)の調整でしたが、単なる理論家ではなく、国家経済を安定させるための実務にも深く関わっていたのです。

 

アンティークコインに触れていると、歴史上の有名人の意外な一面に出会えることがあります。

 

ニュートンもその一人でした。

コインの世界には、こうした知らない世界に触れられるのが面白いところですね。

 

ニュートンはりんごだけじゃありませんでした。

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