いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。
Coin Blessingの山本でございます。
日本の6月のインフレ率(コアCPI)が3.3%であったことを見て、世界と比べてどの程度だったのか気になったため少し書かせていただきます。
2025年6月時点のインフレ率をG7諸国で比較すると、日本は3.3%で、アメリカの2.7%やユーロ圏の2.0%を上回り、イギリスの3.6%に次ぐ高さであることがわかりました。
この3.3%という数値は、中央銀行が掲げる2.0%のインフレ目標を大きく上回っています。
かつて「デフレの国」と言われた日本も、今や「インフレの国」へと変わりつつあります。
値上げは日常的となり、特に食料品や日用品の価格上昇は私たちの生活に身近に感じられる状況です。
先日実施された参議院選挙では、各党とも「減税」を重要政策として掲げており、その内容には違いがあるものの、全体として減税に前向きな姿勢がうかがえました。(本当にやるかどうかは別ですが)
現状のインフレ率を考慮すると、食品の価格が7.2%も上昇していることから、庶民の生活に直接影響する食料品の消費税減税は、現実的かつ満足感の高いものと言えそうな気がしました。
食料品の消費税を下げることは、他の消費税減税よりも利害関係の調整が比較的スムーズに進む可能性もあるのではないか?とも思っております(実際に導入に至らないので、かなり難しいことではあると思うのですが)。
アンティークコインを通して学びましたが、歴史的に見て、良い税制・仕組みがひかれている国は栄えており、厳しい税制・仕組みがどんどんとひかれていく国は衰退をしていく(滅びる)というのが流れとしてあります。今の日本はどちら側なのでしょうか。
これまで日本では、多くの企業が値上げの負担を吸収してきましたが、最近では価格転嫁が進み、物価高の影響が徐々に一般庶民に及んでおります。
インフレの時代には、「現金だけで価値を守ることは難しい」という認識が広がっています。かつては「現金を持っていれば安心」とされていましたが、物価が上がることで同じ金額で購入できるものが減る、いわゆる現金の実質的な価値の目減りが起こっています。
こうした状況においては、現金以外の「価値の保存手段」を持つことがより重要になってきます。
金やアンティークコインのような実物資産は、インフレの影響を受けにくく、価値を保ちやすい特徴があります。
政治や金融の動きがすぐに私たちの生活を救うとは限りません。だからこそ、自らの手で価値を守る手段を検討する必要があると感じています。
今回は、インフレという視点から、価値が揺れる時代について少し書かせていただきました。
以上となります!