経験値ゼロからのコレクターライフ:コインの顔には”ウラ”があるのサムネイル画像

【Ch.0-1】経験値ゼロからのコレクターライフ:コインの顔には”ウラ”がある

こんにちは。Mです。

当初は本書のCHAPTER 1から入る予定だったのですが、INTRODUCTIONも面白そうだぞとなり、一つ手前から始めることにしました。

 

サブタイトルは、「記事の内容が端的にわかるようなものにしよう」と二人で色々考えた結果、どうやってもダサくなってしまったため、それならいっそ、おふざけに振り切ろうとのことでラノベ風にしました。要は照れ隠しです。着地点が陳腐過ぎて結局ダサいし、何なんでしょうかこれ。冷めた目で見ててください。これからずっとこの感じを続けるか分かりません。続けたらまだ一貫性があって様になるかもしれませんが、それをできるほど芯の通った異常性も持ち合わせていないのです。我々は凡庸な佯狂なのです。

 

うるさいですね。それでは本文に入ります。

 

WHY COLLECT ANCIENTS?


序章の冒頭ではまず、これからコイン収集に乗り出さんとする初心者コレクターに向けてのアドバイスが述べられています。古代ギリシャ・古代ローマのコインは、残念なことに、現代に作られた偽造品が市場にも多く出回っています。

 

近年では、「Black Sea Hoard(黒海の財宝?)」「New York Hoard(ニューヨークの財宝?)」と呼ばれる、アポロニアやメセンブリアといった黒海沿岸地域に存在していた銀貨の偽造品が広まり、大きな問題となりました。

 

Searによれば、現在これらの偽造品は全てネット上で公開されていて、購入前に事前に確認することができるそうです。

 

Black Sea Hoardについて:参考

時は1988年、ブルガリアのライフガードが、メセンブリアやアポロニアの古代銀貨(ディオボル)150枚を偶然海中で発見したことから事件は始まります。

 

彼はドイツでそれらコインを売りさばこうと試みましたが、ディーラーに騙されて実際の市場価値よりも安い金額で買い叩かれてしまいました。後に正規の価格を知り、ディーラーに怒りを覚えた彼は、ブルガリアの彫刻師と組んで復讐を決意。古代と同じ技法(熱した銀板をハンマーで叩く)で、15種以上の偽造ダイ(鋳型のようなもの)を用いて1000枚の偽コインを作らせました。

 

彼は、その偽造コインを黒海に一時的に埋めて「本物らしさ」を演出し、再びドイツ人観光客を通じて国外に持ち出させます。ディーラーは偽物とも知らず、これを丸ごと買い取りました


New York Hoardについて:参考

1999年、ニューヨークのコインフェアで突如市場に現れた、大量のアポロニア・ポンティカ製とされる古代銀貨。このコレクションは「New York Hoard」と呼ばれています。

 

見た目は非常に精巧で、60種類以上の異なるデザインが確認され、合計3,000枚以上が出回りました。しかし、後にその多くが高精度の偽造品であることが判明。多くの専門家やコレクターを混乱させ、市場にも大きな影響を与えました。

 

古代コイン収集において、真贋の見極めがいかに重要かを象徴する出来事です。

 

これら偽造品が大量に市場に流れたことで、コレクターやディーラーが本物と偽物の区別に自信を持てなくなり、信頼できる出所から「本物」だと言われても疑念を持つようになってしまっため、結果として市場全体が萎縮し、現在本物のコインを入手することは非常に困難になっているようです。


このような偽造品を掴まされないためにも、高い信憑性を担保している名のあるディーラーからコインを買うことをSearも推奨しています。

 

もし幸運にも、そのようなディーラーが近くにいるのであれば実際に訪問し、困難であれば必ずメールなどで頻繁にやり取りをするべきである、と述べています。

 

特に、IAPN(国際貨幣学協会)に所属しているような大手から始めることを勧めています。また、信頼できる図書から情報収集することも肝要です。

 

 

 


今回はここまで、次回「CHRONOLOGY ~ HISTRICAL OVERVIEW」から、やっと歴史の話に入る予定です。

 

実はここまで本文の1.5ページ分しか進んでいません。ただでさえのろまな更新ペースな上に、内容まで牛歩の歩み。一体どうなってるんだと言われたらぐうの音も出ません。本当に申し訳ないです。

 

細かい部分が気になり過ぎる脱線癖があるせいで、「本の要約」としては拙いかもしれませんが、その分、中身を分厚くしてお届けできたら…と思っています。

ブログに戻る

コメントを残す