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【ジェームズ2世】1688 イングランド 5 ギニー金貨 AU55 NGC鑑定済み
【ジェームズ2世】1688 イングランド 5 ギニー金貨 AU55 NGC鑑定済み
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1688 イングランド ジェームズ2世 5 ギニー金貨 AU55 NGC鑑定済みのご案内です。
名誉革命の只中、Tower Mint で打刻されたスチュアート朝最後のカトリック君主の大型金貨 ── 王位そのものが揺らぐ激動の年に鋳出された、17 世紀イングランドを象徴する歴史の証人です。
▪️デザイン
- 表:月桂冠を戴いたジェームズ2世の胸像
- 裏:四盾を十字に配した戴冠紋章
表面には、月桂冠をまとったジェームズ2世の胸像が描かれています。王立造幣局(Tower Mint)の彫刻師・メダリストであったジョン・ロエッティア(John Roettier / Roettiers、1631-1703)による端正な肖像表現は、17 世紀後半の英国機械打ち金貨ならではの均整と立体感を備えています。胸像を囲むのはラテン語の銘文 「IACOBVS II DEI GRATIA」(神の恩寵によるジェームズ2世)。深く鋭い打刻が今もそのまま残ります。
裏面の中央には、十字状に配された四つの戴冠盾紋章。イングランドの三獅子、スコットランドのライオン、フランス王家の百合、アイルランドのハープが組み合わされ、銘文 「MAG BR FRA ET HIB REX」(大ブリテン・フランス・アイルランド王)が周囲を巡ります。上部の王冠を挟むように年号「16-88」が分割して刻まれており、本品の発行年 1688 年はジェームズ2世治世の最終年にあたります。
エッジには 「DECVS ET TVTAMEN ANNO REGNI QVARTO」(名誉と保護 ── 治世第 4 年)の銘文が刻まれます。この「DECVS ET TVTAMEN」は、貨幣の威厳を示すと同時に、当時横行していた金貨の縁削り(クリッピング)を防ぐための実用的な意味も持つ、英国機械打ち貨幣を象徴する名句です。
▪️見どころ
本品は、1687〜1688 年に発行された 第 2 肖像 タイプに該当する 5 ギニー金貨です。胸像下に Elephant / Elephant & Castle マークを持たない通常タイプで、本個体はその最終発行年 ── まさに 名誉革命の年 である 1688 年に、ロンドンの王立造幣局 Tower Mint で打刻された一枚です。第三者鑑定機関 NGC により AU55 の評価を得ています。
5 ギニーは、ギニー系列における最高額面の大型金貨。重量 41.94 g・直径 約 37 mm・22 カラット(.917)クラウン・ゴールドの存在感は、17 世紀のヨーロッパ金貨の中でも別格です。AU55 は流通の痕跡がわずかに残るものの、肖像のリリーフ・盾紋章・銘文のディテールがいずれも鋭く保たれており、Tower Mint の機械打ちが生み出した立体感がそのまま伝わる希少個体です。
▪️ジェームズ2世と「名誉革命」── 1688 年の物語
ジェームズ2世(在位 1685〜1688)は、兄チャールズ2世の崩御を受けて即位したスチュアート朝のイングランド・スコットランド王(スコットランドではジェームズ7世)。スチュアート朝最後のカトリック君主として、宗教政策を巡って議会と激しく対立しました。
1688 年 ── 本コイン発行の年は、英国史を決定づけた一年です。6 月 10 日、王にプロテスタント貴族たちが恐れていたカトリックの男子継承者が誕生。同年 11 月 5 日、王女メアリーの夫であるオラニエ公ウィレム3世がデヴォンに上陸し、ジェームズ2世は 12 月 23 日にフランスへ亡命しました。翌 1689 年には、王権を制限し議会の権利を明文化する「権利章典(Bill of Rights)」が成立。これら一連の出来事は「名誉革命(Glorious Revolution)」と呼ばれ、イングランドにおける立憲君主制の発展を決定づける転換点となりました。本コインは、その王朝交代の只中に打刻された、まさに 歴史の転換点を物語る一枚 です。
▪️5 ギニー金貨 ── ギニー系列の頂点
1663 年にチャールズ2世期で誕生した ギニー金貨は、その名を、初期のギニー金貨に用いられた金が 西アフリカのギニア海岸地域と結び付けられたことに由来する、英国を代表する機械打ち金貨です。その最高額面である 5 ギニーは、王侯貴族・大商人・大口決済に関わる層が扱う、きわめて存在感のある高額面金貨でした。
一部のギニー金貨には、胸像下に 象(Elephant)または 象と城(Elephant & Castle)のマークが刻まれるバラエティがあり、これは 王立アフリカ会社(Royal African Company、1672 年設立)経由の西アフリカ由来の金との関係を示すものとして理解されています。同社は後のジェームズ2世も Governor として深く関与した会社です。本品は これらのマークを持たない通常タイプの第 2 肖像 5 ギニーですが、同時代の Tower Mint で鋳造されたギニー金貨体系に属する一枚であり、17 世紀ロンドンの大型金貨文化を体現する存在です。
▪️AU55 と希少性
AU(About Uncirculated)は、未使用に極めて近い保存状態に与えられるグレードで、AU55 は、流通の痕跡がわずかに認められるものの、肖像・銘文・打刻ディテールが鋭く残るグレード帯です。
1688 年発行のジェームズ2世 5 ギニーは、王朝交代の只中に打刻された大型金貨という背景もあり、現存個体そのものが限られています。本個体は、世界のコンディションセンサスの上位グレード帯に位置する希少なアンティークコインです。
※ Population 情報は今後変動する可能性がございます。
▪️Features
| 国 | イングランド王国(Great Britain) |
| 君主 | ジェームズ2世(在位 1685〜1688) |
| 年代 | 1688(Tower Mint) |
| 額面 | 5 ギニー(Five Guineas) |
| 素材 | 金(22 カラット Crown Gold / .917) |
| 重量 | 41.94 g |
| 直径 | 約 37 mm |
| エッジ | DECVS ET TVTAMEN ANNO REGNI QVARTO |
| 製造方法 | 機械打ち(Milled・Tower Mint) |
| 彫刻師 | ジョン・ロエッティア(John Roettier、1631-1703) |
| 鑑定機関 | NGC |
| グレード | AU55 |
| 鑑定番号 | 6891 729 002 |
▪️CoinBlessing から
ジェームズ2世 5 ギニーは、王が玉座を失うその年に Tower Mint で打刻された、17 世紀イングランドを代表する大型金貨です。月桂冠の王の肖像、戴冠された四盾紋章、そして「名誉と保護」を誓うエッジ刻印 ── 王朝の終焉と新時代の到来というイギリス史の大きな転換点を、現代まで伝える一枚です。NGC 鑑定 AU55 ── 上位グレード帯の希少コンディションでお手元に届きます。17 世紀英国金貨収集の中核に据えるにふさわしい一枚として、どうぞこの機会に、ぜひご検討ください。
