News

  • 【今日の余白】偽物を掴まないようにするために初心者がすべきこと

    いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。 Coin Blessing 店主の山本でございます。   先日更新いたしましたオンラインマガジン内で、David R. Sear 氏は、初心者がアンティークコインを購入する際には「信頼のおけるディーラーを選ぶことが重要である」と述べておりました。   これは本当にその通りで、実際にプロのディーラーですら騙されてしまった偽造事件が存在します(詳細はオンラインマガジンをご覧ください)。そのような背景からも、日頃から真贋の確認や仕入れに厳しい姿勢をもつ信頼あるディーラーに依頼することをおすすめいたします。   とはいえ、初心者の方にとっては、情報量にどうしても差があるのが現実です。そのためにも、きちんとコミュニケーションを取ることが非常に大切です。   私自身も始めたばかりの頃は、正直アンティークコインそのものに半信半疑なところがありました。初めての一枚を購入する際には、納得がいくまで調べ、何度も質問を重ねてようやく購入した記憶があります。   ですので、初心者の方にはまず「自分なりに調査(価格やサイトの信憑性等も含めて)をした上で、信頼できる相手と丁寧にやり取りし、納得したうえで購入する」というプロセスを大切にしていただければと思います。   また、最初の1枚としては、スラブケース入りの鑑定済みコインを選ぶのが良いかと思われます。   スラブケースとは、PCGSやNGCといった第三者鑑定機関によって本物と認定されたコインに付けられる密封ケースで、鑑定番号・グレード・発行年などの情報が記載されています。   これは一種の「保証書」のような役割も果たし、他のコインとの比較もしやすくなります。   購入前にスラブケースに記載された管理番号を実際に鑑定会社の公式サイトで検索し、登録情報と一致しているかを確認することも、一つの有効な確認方法です。(確認方法)   幸いにも、当店ではこれまで贋作を掴まされたことは一度もございません(信頼のおけるディーラーやオークショナーを選択するよう心掛けております)。しかしながら、今後も油断せず、引き続き細心の注意を払ってまいります。   お客様にも安心してアンティークコインを楽しんでいただけるよう、万が一、当店からお渡ししたコインが偽物であった場合には全額ご返金いたします。その点はどうぞご安心ください。  ...

  • 【お知らせ】迷ったまま前に進むマガジン更新

    いつもご愛顧頂きありがとうございます。   Coin Blessing 店主の山本です。   「迷ったまま前に進むマガジン」を更新致しました! 本当に今まで知らなかった内容など盛りだくさんで、読み進めるのがかなり遅くなっておりますが、ご了承頂けますと幸いです🙇   今回は、信頼できる購入先を選ぶことの重要性について解説しています。過去の有名な偽造事件なども取り上げており、背景に外国的な動機が見え隠れする点も興味深い内容です。ぜひご一読ください。   「【Ch0-1】迷ったまま前に進むマガジン」はこちら▼ https://coinblessing.store/blogs/online-magazine/mamamagazine-ch0-1   ディーラーとしてお客様に素晴らしいコインをご提供するだけでなく、こうしたコインに関する知識や情報も共有していくことは、今後皆様がアンティークコイン投資を進めていくうえで非常に重要だと考えております。   実際にSearの著書を読み、私自身、まだまだ知らないことばかりで未熟さを痛感しておりますが、今後も学びを重ねることで、より質の高い商品とサービスをご提供できるよう努めてまいります。   それでは、引き続きどうぞよろしくお願い致します。

  • 【今日の余白】Sheldon Rarity Scale

    アンティークコインを集めていると、よく出てくる「R-6」や「R-1」といった表記。 これは、シェルドン・レアリティ・スケールという、コインの希少性を9段階で表す評価法に基づいたものです。   このスケールは、アメリカの大型セント収集家ウィリアム・H・シェルドンが考案したもので、コインの現存数に応じてR-1からR-9までに分類されます。 ランク 意味 R-9 唯一(1枚) R-8 2~3枚 R-7 4~12枚 R-6 13~30枚 R-5 31~75枚 R-4 76~200枚 R-3 201~500枚 R-2 501~1,250枚 R-1 1,250枚以上   また、「R-6+」のように「+」マークが付いている場合は、同じR-6の中でもとくに現存数が少ないほうだという意味になります。ランクの幅が広いときに、より細かく希少性を伝えるための工夫です。   実際に使って感じたメリットと限界 このスケールの魅力は、なんといっても直感的に希少性がわかる点です。「このコインはR-5だから、意外と残ってるな」「R-7なら、見つけたら即購入かも」というように、判断のひとつの指標になります。 一方で、注意すべき点もあります。たとえば、1909-S...

  • 【今日の余白】古代コインの収集

    コインは大きく分けて、古代コイン(Ancient)・近代コイン(World, Classic, Medieval)・モダンコイン(Modern)の3つに分類されますが、古代コインは中でも格別の魅力を持っています。   それは、おそらく貨幣が生まれる背景にあった「人々の想い」や「祈り」の純度が、ほかの時代よりも高いからかもしれません。そうした理由から、古代コインに魅了される方は少なくありません。   当ショップで扱っているコインは、基本的に10万円以上の価格帯のものが多く、はじめて収集される方には少しハードルが高く感じられるかもしれません。しかし実は、もっと手頃な価格で、しかも深く楽しめるコインも存在します。   私自身がアンティークコインを学び始めた初期に、「これは面白い」と強く感じたのがデナリウスです。   デナリウスは、ローマ帝国の繁栄とともに長く流通した非常に歴史のある銀貨で、豊富な種類が存在します。デザインのバリエーションも多く、自分の好みに合った一枚を探す楽しみがあります。 なにより価格が比較的安価なため、コレクションとして始めやすいのが大きな魅力です。 また、ローマ帝国という長く続いた国家の貨幣であるため、テーマをもって収集する楽しさもあります。たとえば: ユリア・ドムナ(軍人皇帝セプティミウス・セウェルスの妻) ゲタ(兄カラカラに暗殺された悲劇の若帝) ユリア・マエサ(王朝を裏から支えた女傑) エラガバルス(宗教改革で物議を醸した少年皇帝) セウェルス・アレクサンデル(若くして非業の死を遂げた最後のセウェルス朝皇帝) このように、人物の関係性や時代背景に着目しながら、体系的に楽しめるのがデナリウスの大きな魅力です。   そして、今はまだ手頃な価格のコインであっても、将来的に人気や希少性が高まり、価値が大きく上昇する可能性もあります。 過去に想いを馳せながら、未来に希望をみる。そんな楽しみ方ができるのも、古代コインならではの醍醐味です。   古代コインは、非常におすすめのできるコレクションの世界です。 ぜひ、その扉を開いてみてください。

  • 【新着コイン】AD198-217 ローマ帝国 カラカラ帝 テトラドラクマ シリア ラオディケア...

    いつもご愛顧いただき、誠にありがとうございます。   現在、新着コイン【AD198-217 ローマ帝国 カラカラ帝 テトラドラクマ シリア ラオディケア ChAU 5/5-4/5 NGC】をヤフーオークションにて出品中でございます。   以下より詳細をご覧ください。 ▼ヤフオク出品ページhttps://auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h1189024199 本品は、NGCによる評価ChAU(Strike: 5/5, Surface: 4/5)を受けた、保存状態の良いテトラドラクマです。 ちなみに、「Ch」とは「Choice」(選りすぐり)の略で、AUグレードより少し上↑のグレードと考えていただければと思います。   本コインはローマ皇帝カラカラ帝のコインとなります。 彼の功績として有名なのは「アントニヌス勅令」です。それまで限られたエリートや特定の都市・民族だけが持つ特権を、帝国内のすべての自由民に市民権が与え、特権を大衆化しました。   現代に例えると「日本国籍を全世界の人に与えます!」というレベルの衝撃でしょうか。国家の定義や国民の範囲を根本から変えるほどの大胆な政策です。   アンティークコインに触れることで、自分の知識の拡大するのは間違いないです。この高尚な楽しみを是非皆様にも実感していただければと思います。   本コインは、ヤフーオークションにて1円出品をしておりますので、是非競りの方もお楽しみください。   それでは、どうぞお楽しみくださいませ!...

  • 【今日の余白】戦争とコイン

    何世紀にもわたり、人類は幾度となく戦争を経験してきました。 そのような困難の中でも、人々はたくましく生き抜いてきたのです。 私たちが今こうして平和に暮らせているのも、そうした過去の人々の努力と歩みによるものであり、感謝の念を忘れてはなりません。   さて、戦争や混乱が起こった際、アンティークコインは資産を守るための有効な手段として用いられてきました。   たとえば、不動産のような資産は、戦火や略奪の対象となると、一瞬で失われてしまう恐れがあります。特に、陸続きのヨーロッパでは他国からの侵略リスクが常に存在しており、日本のように海に囲まれた国と比べても、そうした危機への備えは切実なものでした。   このような背景の中で、アンティークコインは高額な価値を持つにもかかわらず、小型で持ち運びやすく、保管やメンテナンスも容易であることから、非常に重宝されてきたのです。一説によるとヨーロッパでコイン文化が根付いているのは、陸続きという地理的な背景から、資産防衛の手段として自然と発展してきた結果だとも言われています。   ドイツでは「一つの村に一つはコインショップがある」といわれるほど、広く親しまれております。   現在、イランとイスラエルとの間で大規模な軍事衝突が発生しており、実質的な戦争状態に突入しています。 かつてなら「遠い国の出来事」として片付けられたかもしれませんが、地理的な距離はもはや関係なくなりつつあります。 このような時代だからこそ、資産を守る手段の一つとしてアンティークコインを考えることは、決して無駄ではない選択だと言えるのではないでしょうか。