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【雲上の女神】1908 オーストリア 100コロナ フランツ・ヨーゼフ1世 PF62 NGC鑑定済み
【雲上の女神】1908 オーストリア 100コロナ フランツ・ヨーゼフ1世 PF62 NGC鑑定済み
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1908 オーストリア 100コロナ 雲上の女神 フランツ・ヨーゼフ1世 PF62 NGC鑑定済みのご案内です。
雲の上で憩う女神が目を引く、在位60周年の記念金貨です。
▪️デザイン
- 表:フランツ・ヨーゼフ1世の右向きの胸像。周囲に銘が刻まれています
- 裏:雲の上で憩う女神。片手で月桂冠を差し出し、もう一方の腕を鷲の紋章の盾にかけています。背後には放射状の光線。年号「1848」「1908」、額面「100 COR.」、下部に二行の銘「DVODECIM LVSTRIS / GLORIOSE PERACTIS」
- デザイン:ルドルフ・フェルディナント・マーシャル(Rudolf Ferdinand Marschall・1873〜1967)、ルドルフ・ノイベルガー(Rudolf Neuberger)。
▪️在位60周年の記念金貨
裏面の年号「1848」は即位の年、「1908」は記念の年にあたります。下部の銘の「lustrum」は、ラテン語で五年を指す言葉です。十二の五年期、すなわち60年を栄光のうちに過ごしたことを表す銘と読むことができます。
1908年は、フランツ・ヨーゼフ1世の在位60年にあたります。本品は、この在位60周年を記念して発行された金貨で、「Lady in the Clouds」の名でも知られています。
▪️フランツ・ヨーゼフ1世という皇帝
フランツ・ヨーゼフ1世は、1830年にウィーンのシェーンブルン宮殿で生まれました。1848年、革命の混乱のなか、伯父フェルディナント1世の退位と父の継承辞退を受けて、18歳で皇帝に即位します。「ヨーゼフ」の名には、改革を進め「人民皇帝」と呼ばれて民衆に敬愛されたヨーゼフ2世を想起させる意図があったとされています。
若い頃は、魅力的で礼儀正しい青年と評されました。皇帝となってからは、時間厳守と秩序をなにより大切にし、膨大な執務を日々こなす勤勉な人物だったと伝えられます。暮らしぶりは質素で、軍服を日常の装いとし、夏にはバート・イシュルで狩りをして休息しました。年を重ねるにつれて寡黙になり、感情を表に出すことは少なかったといいます。
弟のマクシミリアン(1867年)、皇太子ルドルフ(1889年)、皇后エリザベート(1898年)、後継者フランツ・フェルディナント(1914年)と、長い治世の間に近親者を失いながらも、義務に忠実な姿勢を貫き、1916年に亡くなるまで、在位は68年近くにおよびました。晩年には、帝国そのものを象徴する、半ば伝説的な存在とみなされるようになります。
▪️雲の上の物語
雲の上で静かに憩い、月桂冠をそっと差し出す女神。栄光を象徴するとされるその姿には、もうひとつの物語が語られています。
1898年、皇后エリザベートは旅先のジュネーヴで暗殺されました。その10年後、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の在位60周年を記念して、この100コロナ金貨が発行されます。
雲上の女神には、亡き皇后の面影が重ねられているのではないか。そんな解釈も紹介されています。
この物語に思いを巡らせると、月桂冠を差し出す女神の姿は、天上から夫の在位60周年を祝う皇后のようにも見えてきます。
皇帝の60年にわたる栄光をたたえる一枚が、亡き妻への想いを映した金の記念碑にも見えてくる。そうした想像を重ねることで、この金貨の美しさは、また違った趣を帯びてくるのかもしれません。
▪️Features
| 国 | オーストリア |
| 君主 | フランツ・ヨーゼフ1世 |
| 年代 | 1908年 |
| 額面 | 100コロナ |
| 素材 | 金 |
| 鑑定機関 | NGC |
| グレード | PF62 |
| 鑑定番号 | 855 5794 003 |
▪️CoinBlessing から
「雲上の女神」は、数あるアンティークコインの中でも、特に多くのコレクターを魅了してきた金貨の一つです。近年は、以前と比べて市場で出合う機会も少なくなってきたように感じています。
人々を惹きつける理由の一つは、やはり雲の上で憩う女神の姿の美しさにあると思います。そこに、皇帝の在位60周年という歴史と、亡き皇后への想いを重ねる言い伝えが加わることで、この一枚は、美しさだけでは語り尽くせない奥行きをまとっているのだと感じます。
アンティークコインの価値は、金そのものの価値だけで決まるものではありません。美しい意匠、歴史や物語、そして時代を超えて人々を惹きつける力。こうした魅力が多くのコレクターから支持され続けることは、資産としての価値を考えるうえでも、重要な要素だと考えています。
この「雲上の女神」100コロナ金貨は、まさにそうした魅力を体現する一枚だと考えています。ひと目で心を奪われる優美なデザインと、その背景にある歴史や物語が重なり合うことで、長くコレクターを魅了し続けてきたのだと感じます。
美術品としての美しさ、歴史を所有する喜び、そして資産としての魅力。そのいずれにも価値を感じていただける一枚として、ぜひお手元でご愛蔵いただければ幸いです。
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