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【エドワード7世】1902 イギリス クラウン銀貨 マット・プルーフ PF64 NGC鑑定済み
【エドワード7世】1902 イギリス クラウン銀貨 マット・プルーフ PF64 NGC鑑定済み
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1902 イギリス エドワード7世 クラウン銀貨 マット・プルーフ PF64 NGC鑑定済みのご案内です。
通常の鏡面仕上げではなく、艶を消した「マット・プルーフ」という特殊な仕上げで打たれた一枚 ── 英国の戴冠記念プルーフセットとしては、今日まで唯一知られるマット仕上げの事例です。エドワード7世の戴冠を記念して鋳造された、当該セットに含まれる銀貨の中では最高額面にあたる一枚です。
▪️デザイン
- 表:ジョージ・ウィリアム・デ・ソール作、エドワード7世の肖像
- 裏:ベネデット・ピストルッチ原意匠、聖ジョージと竜
表面には、王立造幣局の彫刻師ジョージ・ウィリアム・デ・ソール(George William De Saulles、1862-1903)による、エドワード7世の端正な肖像が刻まれています。この肖像は、同時期に鋳造された5ポンド金貨等と共通の意匠です。
裏面には、ベネデット・ピストルッチ(Benedetto Pistrucci)が手掛けた「聖ジョージと竜」の意匠が刻まれています。ピストルッチは1817年にソブリン金貨向けにこの意匠を考案した後、同年3月からクラウン銀貨向けの再構成に着手しました。クラウンならではの大きな盤面を活かすため、聖ジョージが手にする武器を槍から剣に持ち替えさせる変更が加えられ、1818年9月14日に正式承認されています。竜を討つ聖ジョージの姿は、19世紀初頭から英国貨幣を象徴し続けてきた不朽の意匠であり、大型銀貨ならではの広い盤面の上で、その彫刻表現がより伸びやかに息づいています。
エッジには「DECUS ET TUTAMEN ANNO REGNI II」(装飾にして守護、治世第2年)の銘文がレイズド・レタードで刻まれています。
そして本品最大の特徴は、その表面処理にあります。通常のプルーフ貨幣が鏡面のように磨き上げられるのに対し、本品はダイに特殊な処理を施し、反射を抑えた落ち着いた艶消し(マット)の質感を生み出しています。銀という素材の質感とマット仕上げが組み合わさることで、金貨とはまた違う静けさを湛えた一枚に仕上がっています。
▪️見どころ
このクラウン銀貨の見どころは、38.61mmの大きな盤面に広がる戴冠記念貨らしい重厚な意匠と、マット・プルーフ特有の落ち着いた質感です。艶を抑えた表面は光を派手に反射せず、肖像や紋章の輪郭、レリーフの陰影をじっくり楽しめます。金貨4枚と銀貨9枚からなる13枚組ロングセットの中でも、銀貨最高額面のクラウンとして存在感のある一枚です。
▪️銀貨ならではの魅力
本品の直径は38.61mm。同じ戴冠記念セットの最高額面である5ポンド金貨(直径36.02mm)よりもわずかに大きな銀盤面を持ち、聖ジョージと竜の意匠がより大きなキャンバスの上で展開されています。1816年の鋳貨法により、英国では金貨が本位貨幣となり、銀貨や銅貨は補助的なトークン貨幣へと位置付けられました。もっとも、その制度上の位置付けとは別に、クラウンは大型銀貨ならではの風格と存在感を備え、英国貨幣を代表する額面として現在も高い人気を集めています。
また、銀貨は保管環境中の硫黄化合物などと反応し、長い年月の中で表面にごく薄い変色層、いわゆるトーニングを纏うことがあります。金が比較的化学的に安定した素材であるのに対し、銀貨の表面には保管環境や経年による色調変化が現れやすく、一枚ごとに異なる表情を育てていきます。マット・プルーフの落ち着いた質感と、百年以上の時を経た銀の色合いが重なり合う ── それは、金貨とはまた違う趣を持つ、銀貨ならではの味わいです。
同じ1902年戴冠記念プルーフセットに含まれる5ポンド金貨(マット・プルーフ PCGS PR62)もご案内しております。金という素材の重厚な存在感と、銀ならではの陰影 ── あわせてご覧いただくことで、戴冠記念セットの世界観をより深くお楽しみいただけます。
1902 イギリス 5ポンド金貨 エドワード7世 マット・プルーフ PR62 PCGS鑑定済み
▪️戴冠年のプルーフセットに採用されたマット仕上げ

エドワード7世(出典: Wikimedia Commons・パブリックドメイン)
本品が鋳造された1902年は、エドワード7世の戴冠式が行われた年です。戴冠式は当初1902年6月26日に予定されていましたが、国王が急性虫垂炎を患い緊急手術を受けたため延期され、同年8月9日に執り行われました。マット・プルーフは、この戴冠年に発行されたプルーフセットに採用された特別な仕上げです。
この珍しい艶消し仕上げについては、鏡面状のきらびやかな輝きを好まなかったエドワード7世自身の意向によるものだった、という説も語られています。しかし、王立造幣局博物館の公式解説には、国王自身の好みによって採用されたとの記述はありません。
同博物館はむしろ、彫刻師ジョージ・ウィリアム・デ・ソールの審美眼と、メダル芸術家としての経歴が、1902年のマット・プルーフの採用に影響した可能性を指摘しています。当時、一部の芸術家は、鏡面状に磨かれた表面の強い反射が意匠の繊細な細部を見えにくくすると考えており、反射を抑えたマット仕上げには、造形をより静かに際立たせる芸術的な意図がありました。
▪️Features
| 国 | イギリス(United Kingdom) |
| 君主 | エドワード7世(在位 1901-1910) |
| 年代 | 1902 |
| 額面 | クラウン(Crown / Five Shillings) |
| 素材 | 銀(.925) |
| 重量 | 28.28 g |
| 直径 | 38.61 mm |
| エッジ | DECUS ET TUTAMEN ANNO REGNI II(レイズド・レタード) |
| 仕上げ | マット・プルーフ |
| 彫刻師 | ジョージ・ウィリアム・デ・ソール(表)/ベネデット・ピストルッチ(裏原意匠) |
| 鑑定機関 | NGC |
| グレード | PF64 Matte |
| 鑑定番号 | 8463 672 009 |
| 備考 | 委託販売品 |
▪️CoinBlessing から
1902 エドワード7世 クラウン銀貨は、鏡面ではなく艶消しという異色の仕上げで打たれた、英国貨幣史上マット仕上げの戴冠記念セットとして唯一知られる1902年セットの一枚です。デ・ソールによる端正な肖像、ピストルッチが遺した不朽の聖ジョージと竜、そして銀ならではの静かな質感 ── 一世紀以上を経てなお、戴冠の年の空気をそのまま伝える一枚です。NGC鑑定 PF64。5ポンド金貨とあわせて、戴冠記念セットの世界をお楽しみいただける一枚として、ぜひこの機会にご検討ください。

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